2024年5月1日、Instagram社のCEO アダム・モッセーリ氏によりインスタグラムの最新のアルゴリズムについて発表がありました。
アルゴリズムとはインスタが持っている仕組みのこと。
私は2024年5月時点、ビジネス系Instagramで1.4万フォロワーを集めてきましたが、それが達成できたのはアルゴリズムを常に捉えて運用をコツコツ続けてきたからだと思っています。
なので、Instagram社の意図をとらえて、裏側の仕組みを知っておくことはとても重要。
今回の最新アルゴリズムの発表内容は、ぶっちゃけわたしにとってもめちゃくちゃ嬉しい内容となりました!
どのような変更が発表されたのか、分かりやすく説明をしていきます。
アルゴリズムとは
アルゴリズムとはInstagramの裏側に働いている仕組みのことです。
例えば、Instagramで犬の投稿を見ていたら、気づけばおすすめ欄が犬だらけ…になったということはありませんか?
実はこれがアルゴリズムの仕業です。
アルゴリズムの簡単な仕組み
ここでアルゴリズムの仕組みを犬でもわかるぐらい簡単に説明しましょう!
1、投稿やアカウントを分析する。
「このアカウントは犬について発信しているんだな。犬種はポメラニアンだな。30代ぐらいの女性からいいねが多いな。」
など、発信者のことをAIが分析します。
2、インスタユーザーが投稿を見てその人の興味や好みを解析する
「このユーザーは最近犬についての投稿を見る時間が長い。とくにポメラニアンの投稿にいいねもよくしている。犬が好きなのかな?」
ユーザーの投稿の閲覧履歴や反応をみて、どんなことに興味関心が深い人なのかを解析します。
3、②の人が好きそうな投稿を①から選び、おすすめする。
「あなたは、Aのポメラニアンの動画好きなら、Bのポメラニアンの動画も好きでしょ!」
アカウントを分析した結果をもとに、そのアカウントをフォローしたり好みそうなユーザーに投稿を拡散させます。
こんなかんじで、まるでマッチングアプリみたいなことが、インスタのアルゴリズムにより起こっているわけなんです。
なぜこの仕組みがあるかというと、インスタ社はユーザーにInstagramを長い時間つかってほしいからです。
インスタの滞在時間が増えて、ユーザーが増加すると、Instagramの広告を使う企業が増えます。人が多いと広告の効果も高まりますからね。
つまりユーザーが使ってくれれば使ってくれるほど、Instagram社は収益化できるってわけ。
だから定期的にアルゴリズムを調整し、よりユーザーが快適に使えるように、またInstagramを手放せないように頑張っているわけなんです。
あなたのおすすめ欄を見てください。大好きな投稿ばかりが並んでいませんか?
ちなみに私のおすすめ欄は、犬だけでなく、推しアイドル・ディズニーランド・おいしそうなスイーツ…私利私欲の塊になっています笑
興味関心の強い投稿ばかりが表示され「あれも見たい、これも気になる。」そんな状態になると、ユーザーのインスタの滞在時間はおのずと上がっていくわけです。
アルゴリズム変更の内容
それではここからはどんなアルゴリズム変更が行われるかを紹介しましょう。
フォロワーが少ないアカウントでも、リールがおすすめ表示されやすくなる
まずアルゴリズム変更で一番アツい内容が、フォロワーが少なくてもリールがおすすめ表示されやすくなるという点。
実は今までのInstagramは、どうしても先行者有利が働いていました。
フォロワーが多いアカウントのほうが投稿が伸びやすかったのです。
なぜなら、Instagramの投稿をUPしたら、まず最初に表示されるのがフォロワーだから。
最初にフォロワーからたくさんいいねを貰ったり、滞在時間を稼がないと、おすすめ欄に載りづらくなり外部露出されない仕組みだったのです。
ですが、今回のアップデートでは、リール投稿をアップしたらいきなり外部層にリーチされます。
つまり今まではフォロワーから反応をとらないと受け入れられなかったという壁がなくなったわけ。
すると…
自分をフォローしていない見知らぬユーザーにも投稿をスグに届けられます!
投稿への反応や滞在時間が長ければ、徐々に拡散がひろがっていくのです。
そして初心者でも再生回数が爆発的に伸びるいわゆる「バズ」が起こりやすくなるんです。
リポストアカウントは淘汰される
次にここも大きな変換なのですが、リポストアカウント(再投稿アカウント)が淘汰されていきます。
リポストアカウントとは、他の人の投稿を再投稿して紹介するようなアカウント。
暮らし系、ママ系のアカウントなど雑多系のジャンルでよく見かけますよね。
私はリポストアカウントの運用はしたことがないのですが、自分で投稿をつくらずに人の投稿を再投稿することでフォロワーを集め、アフィリエイトなど収益化を狙う人が多いみたいですね。
投稿作成の手間が省けて工数が楽なのがメリットですが、複数の投稿をお借りして引用するかんじなので、属人性もなければ統一性もないアカウントになります。
一時期はブームになっていたようですが、最近では伸びづらく減りつつあります。
少し話がそれましたが、このリポストアカウントはこのアルゴリズム変更によりオワコン化することがほぼ確定…
なぜなら今回のアルゴリズム変更で、インスタCEOのアダム氏がリポストアカウントはおススメ表示しない意向を示したから。
今後は自分独自で写真や画像を用意したオリジナル投稿が優遇されます。
では…なぜこのような変更が行われるのか?
それはInstagramの考えとして、クリエイターにこそたくさん使ってほしいという思いがあるからなんです。
Instagramはクリエイティブなツール。
自分で撮った写真、作った画像、書いた文章。
オリジナリティがあふれる投稿こそが、有益ですし、人を楽しませることができます。
そういったInstagram社の想いに沿って運用することがとっても大事なんですね。
また、こちらははっきり発言があったわけではないですが、過去の投稿をそのまま再利用している場合も要注意。
同じ画像や同じ文章はAIにバレるような時代です。
抜け穴や手抜きは考えず、オリジナル投稿でこれからは勝負していきましょう。
ちなみにリポストアカウントに関しては、2024年夏ごろに本格的にアルゴリズム変更が行われるそうです。
リポスト投稿のときはタグを付けられる
リポスト投稿のときはオリジナルアカウントの投稿にタグを付けられます。
タグをつけることで、「この投稿はAさんが作ったものだよ」とわかりますし、Aさんのアカウントにも飛べるようになるのです。
このようにタグがつくことで、引用投稿であることが分かるので誤解も減りそうですね。
なぜこのようなアルゴリズム変更が?
それでは、今回なぜこのようなアルゴリズム変更があったのでしょう。
ここからは、私の考察を2つお伝えします。
1、インスタの滞在時間や利用者数を増やしたい
まず「アルゴリズムとは」の章でもでもお伝えしましたが、インスタの滞在時間や利用者数を増やしたいからアルゴリズム変更が行われたと考えらえます。
例えばあなたが、インスタ運用をしていて、投稿しても投稿しても全然伸びない‥‥
そうなるとInstagramのアカウント運用を辞めてしまいたくなりますよね。
実際にそういう運用者さんがすごく多いのが現状。
新規フォロワーを集めたいけど、今のアルゴリズムだと至難の業。
最初から広告を使うわけにも費用対効果が出るか分からないし、自分からフォロー返しなんてしていても意味がない。
だから今回アルゴリズムを変更し、インスタを最近始めた人やフォロワーが少なくてくすぶっている人も、アカウントを伸ばせるチャンスが掴めるようにしたというわけです。
2、ライバルSNSにユーザーを取られたくない
次にライバルを意識していることが考えられます。
ライバルというのはTikTokやYouTubeといった他社SNSですね。
Instagramのライバルを意識した動きはすごくて2023年に発表されたThreads(スレッズ)というコミュニケーションアプリは、X(当時はTwitter)と酷似しているとカナリ話題になりました。
しかもXが持っていない機能(画像を10枚上げられるとか)も搭載されていたり、Xを超えていこうという姿勢もかなり感じられました。
そして、最近ではショート動画戦国時代。
テレビを見るとすぐ「TikTokで話題」「YouTubeで○万再生」という言葉を目にしますよね。
インスタのショート動画「リール」も活用するユーザー数は多いです。
しかしInstagramにとってTikTokとYouTube Shortsはユーザー数も多くかなり強敵。
そこで、今回はTikTokのアルゴリズムに合わせに来たと言われてもいます。
インスタで伸びなかった動画をTikTokに出したところ、バズったこともある。
インスタやってもなかなか伸びない人が、試しにTikTokに投稿をアップするといきなり伸びた!なんてことも珍しい話ではありません。
TikTokのほうが簡単に伸ばせるのであれば、ユーザーはTikTokに流れちゃいますよね。
そうするとInstagram社はこの状態を見逃せないわけです。
ですので、波に早く載ってリールや投稿はサクサク上げちゃいましょう。
アルゴリズム変更に関してすべきこと
それでは最後に2024年のアルゴリズム変更に関して、今アカウント運用でしておくべきことについて紹介しましていきましょう!
ターゲットを詳しく設定する
まずリールが外部層に広がるとことは喜ばしいことなのすが、1つ懸念されることがあります。
それが、「自分が想定していないターゲット層が集まってしまう」ということ。
極端に言うと、女性向けのサービスを販売したいのに、男性フォロワーばかりが増えてしまう状態。
これだと、収益化できないですよね。
なので、投稿を作る前に具体的にターゲット設定を行うことが大事!
ここを怠って闇雲に投稿のバズだけを狙っていたら、フォロワーが集まっても結果的に商品が売れない…なんてことも起こり得るんです。
<ターゲット設定で大事な考え方|一例>
・あなたが集めたいターゲットはどんな人ですか?
・あなたはどんな人へ投稿を届けたいですか?
・ターゲットはどんな心理状態で、何に悩んでいますか?
・ターゲットの行動ルーティンはなんですか?
・ターゲットはあなたの発信ジャンルについてどれだけ詳しいですか?
このように、実際の人物像が想像できるぐらい具体的に立てましょう。
そして投稿ネタは、ターゲットにとどけるぐらい明確につくりましょう。
初対面でも理解できる投稿をする
次に、初対面、つまりあなたの投稿を初めて見た人でも理解できる投稿をしましょう。
外部拡散が増えるということは、いかにあなたの投稿の魅力を初見の人に届けられるかが勝負になるのです。
わかりづらくて置いてけぼりになってしまった瞬間、ユーザーはリールから離脱してしまいます。
たとえばドラマの話をするとき、
そのドラマを見ている人ならば「A子さんがカフェのシーンで言った言葉、めっちゃ刺さったわ~」と登場人物のA子さんの説明は省きますよね。
ですが、ドラマを見ていない人に話す場合は「主人公のA子さんがね、カフェで友達に言う言葉があるんだけど、それがめっちゃ刺さったのよ。何て言ったかというと~」と見てない人に、ドラマのあらすじや登場人物の情報を踏まえて説明しますよね。
このように、相手が持っている知識や経験にあわせてお話をすることが、すごく大事なんです。
あなたのアカウントで当たり前のように、使っている言葉やニュアンスがあると思います。
既存フォロワーさんは知ってくれているでしょう。
でも、あなたの投稿を初めて見たという人は…?
おそらく、知った前提で話をされてしまうと「どういうこと??」とちんぷんかんぷんになってしまうでしょう。
このように、アカウントを届けたい人は初対面であることや、どの言葉を使えば響きやすいのか、ということを確認しましょう。
第3者にみせて、この投稿内容で初対面の人にも伝わるかチェックしてもらおう!
投稿頻度をキープする
外部露出がされやすくなるということは、それだけライバルの投稿と激戦になりやすいということ。
なので投稿頻度をキープすることが重要です!
できれば毎日投稿。フォロワー伸びないうちは、最低でも週4回の投稿はおこなってほしいところです。
毎日投稿しているのに伸びない場合は投稿内容に原因がある可能性大ですが、投稿頻度が少なくて伸びない場合は、毎日に切り替えたら結果が変わるというのもよくある話。
優先的にアカウント運用を進めていきましょう!!
すでにフォロワーが多い人にとってはどうなるの?
ではすでにフォロワーが多い人にとってはどうなるのでしょうか。
結論からいうと、リールのクオリティUPが急務になります!
今までは、最初にフォロワーに拡散されるので、適当なリールでも再生回数が伸びていたというケースがあったはず。
ですが、今後はそうは上手くいきません。
拡散させられるリールも数がきまっているわけです。
今まではフォロワー多い人ばかりが拡散されていましたが、フォロワー少ない人も拡散の枠にはいってくるようになります。
質が高く、つい最後まで見たくなるようなリールを作っていくことが大事です。
Instagramの新アルゴリズムでフォロワー少ない人にチャンスが到来!
いかがでしたか?
Instagramの最新アルゴリズムについて解説しました。
フォロワーが少なくても今がチャンスであることが良く分かったかと思います。
でも、やることは今までのインスタ運用とさほど変わりません。
ターゲットのことを理解し、相手に役立つ投稿を続けていく。
この基礎に忠実とした動きが大切です。
アルゴリズムの理解はあくまでも運用方針を決めるためであり、簡単に伸ばす裏ワザを見つけるためではありません。
インスタで成果を出すには小手先テクはなく、コツコツ進めるしかありません。
今のチャンスを逃さぬよう、投稿作成をがんばっていきましょう!